くだらない日常のしがらみを忘れるため、夜のハイウェイをトバす。

頬をつたう涙を風で拭い、ただ心地よいスピードに身を委ねる。

この荒みきった街でキングと称された俺。

だけどホントは寂しがり屋のロンリーウルフなのさ。

ちっぽけな自分に別れを告げるようにアクセルを踏み込む。

最高にクレイジーでハッピーな瞬間。

港を臨むこのハイウェイから、心を裸にしてシフトアップしようぜ。未来へ向かって……

と、80年代的な何だか息苦しいノリが炸裂していますが、みなさん車に乗るときって音楽なぞ聴きますよね?

私のよく聴く音楽なんですが、ジャンクな感じと言いますか、地下作品的と言いますか、アバンギャルドと言いますか、そういったのが好きなんです。

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以前にも触れたMELVINSなんかもそうですが、他にもButtholeSurfersとか、MissingFoundationとか、それにFrankZappaみたいな路線が好きなんです。前衛的かつ実験的な感じのヤツ。ちょっとゴチャゴチャしたのが趣深いと思います。そして音楽的な趣味は自分の中で確立されているとは思うのですが、音楽に関しても言語に関しても不勉強で無知なため、他人に上手く説明することが出来ないんですね。曖昧でボンヤリとしたことしか言えないわけですが、要はカオスですよ!カオス!

でね、そんな混沌と無秩序の洪水で構成された曲の合間を縫うようにアニソンなんかをスコッと挟み込むわけですよ。するとどうでしょう。アニソンを組み込むことで波に強弱がつくんです。まさに緩急をつけたピッチング!

ゴゴゴォ~♪ズゴォ~♪

ガチャガチャ♪バリバリ~♪

燃えあがれぇ~♪ガンダムぅ~♪

ほら、更にカオス具合が増すばかりですね。

ただね。車の中ってのは、自分の部屋みたいにオレミュージックのタレ流しじゃ困るんです。私の自室なんかは常に薄暗くて蜘蛛の巣とか張ってあって、湿っぽくて見たこともない菌類とかが部屋を侵食していたりするので誰も近寄ろうとしないんですが、こんな私でも他人様を車に乗せるなんてこともあるわけです。となるとやっぱヨソ行きのオシャレナンバーのセレクトってモンがあるじゃないですか。そのへんが凄く難しいんです。

私は音楽に関して言えば、お客様との隔たりがどちらかと言えば大きい方の部類に入る人間な気がするんですね。決してメジャー⇔マイナーなんて話を持ち出すわけじゃないんですよ。メジャー⇔マイナーに関係なく耳障りの良い曲とかオシャレな曲ってあるでしょ?だから言うならば自分の内側⇔外側の差みたいな。

わかりやすく言うと、

「オマエん家って客間(お客様をお通しする所)からリビング(自分の生活空間)までスゲェ遠いのな!」

もっとわかりやすく言うと、

「内側ばっかり発展しやがって外側は手つかずの荒れ放題やん!オマエって国家に例えると極度の中央集権制だな!つぅかもぉソレ独裁じゃねー?オマエは金(キム)将軍か?むしろM(エム)将軍か?」

極めつけにわかりやすく言うと、

「ママンが僕のためにオシャレな服を買ってきてくれたぞ!…ってウワ!何?この袖なしGジャン!?背中にでっかくピースって書いてあるし!偽物のミッキーみたいなワッペンがガッチリ縫い付けてあって取れない!それになんかクサい!薬品っぽいニオイする!こんなの着て外歩けないよママン~」

ということです。以上のわかりやすいことこの上ない喩えで万人の納得を得まくったとは思いますが、つまりヨソ様との溝が深すぎてみんなの所へ行くために溝を渡ろうとすると、滑って落ちて死んでしまうんです。私は死ぬのがイヤなんです。

キムタクがCMで「世の中には開いてるヤツと閉じてるヤツがいる」みたいなことを言ってますが、私は後者になりそうな気がします。私の堅く閉ざされた心の扉は厳重な警備が幾重にも敷かれ、誰かが私の心に問いかけようとして近付くと、セキュリティシステムが作動するんです。センサーが進入者を感知してレーザーで焼き殺すわけです。私は殺すのもイヤなんです。

自分と他人の双方の尊い人命を救うために、早急にオシャレなCDを買い求めなければなりません。溝への転落やレーザー放射による犠牲者を出してはいけないのです。

仲間たちと行く海や山へのドライブに、華を添えるような心地よい音楽とか、将来必ずや私の前に現れるであろう松浦あや似のガールフレンドとのデートをロマンチックに演出する音楽とか、そういうのをカーステに備えとくのが今の私にとって急務なんです。
とりあえず、今だったらWANDSあたりで間違いないでしょうか?

投稿者 mrm

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