イエスかノーか、様々な要素が複雑に絡み合う現実世界における物事は必ずしもこういった二元論では言い表せないものです。例えば「霊は存在するのか」という命題があったとして「霊とは何か」とか「存在するとはどういうことか」とかを出発点にして考えてみると「霊」と「存在」の定義次第で答えはイエスとノーのどちらでもイケたり、またどちらでもイケなかったりするわけです。
オマエは唐突に何を言いだすんだ?悪霊か何かが乗り移ったのか?というツッコミの声が聞こえてきそうですがまぁ落ち着いてくださいよ。いま皆さんがご覧になっている拙文は実はスナック菓子を頬張りながらユル?く綴っているんですけども、このスナックのパッケージをよく見るとサラダ味って書いてあります。ところが味はもちろん香りや色合いもサラダの面影がないと言いますか、ぶっちゃけ中身はそのままで袋だけを入れ替えて塩味とか銘打っても違和感ないくらいサラダらしくありません。
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このようにサラダのようでサラダでないものを前にして様々な思索に耽っていると混沌の渦に飲まれちゃいましてね。ああ!そう言えばこのお菓子は近所の薬局で、オシャレな言い方をすればドラッグストアで買ったんですけど店内には冷凍食品半額!お一人様三点まで!とかのポップが踊り狂っておりまして、売り場の半分以上が薬ではなく日用品で占められていましたから薬局と言うよりむしろスーパーマーケットです。しかし店の片隅には確かに風邪薬などが並び、店名もドラッグ??ですからやはり薬局なのでしょう。つまりこの店はスーパーか薬局かの問いに対する答えはどちらもイエスたりうるです。
さらに店内の客でトンでもない輩がいたんですけど育毛剤を買って透明のビニール袋にブチ込み、自転車の前カゴに乗せて颯爽と走り去っていったあのオジサン!周りにハゲを悟られたくないのか逆にアピールしたいのかが全くわかりません。ハゲに関する悩みと自慢が共存しているかの如しです。
あとね、童貞のくせにスキンを物色するキモヲタで名前はミスターMとかいう奴がいるんですけど、いつ来るやもしれぬスキン装着のチャンスに思いを馳せながら使用期限や素材なんかを舐めまわす様に確認してるんです。確かに童貞キモヲタですが魂のこもった熱き眼差しでスキンを細かくチェックしている姿はまさにプレイボーイ!童貞なのにプレイボーイ!
このように物事は決して単純な二極化では割り切れません。異なる2つのベクトルを両立させることだって可能なのです。ハゲの悩みから自慢に変換できるように、キモヲタがプレイボーイになれるように、ブサイクやバカや貧乏も解釈の如何で輝けるのです。あ、そうそう、例の薬局ですけどこんな私のトチ狂った頭に効く薬は置いてませんでした。