私はお酒が飲めません。まぁ全くの下戸でありながらも先の忘新年会シーズンを何とか切り抜けたわけですが、これから暖かくなると花見が控えていますし同時に送別会や歓迎会なんて悪魔級イベントも催されます。酒嫌いの私に言わせれば年末年始から春にかけてが一年のうちで最も過酷な時期なんですよ。ただでさえクリスマスとバレンタインで精神的ダメージを負っているってのに更に追加コンボですからね。
この波状攻撃を喩えるならば素敵なパッケージに期待を込めてゲットしたエロビデオの内容が全然ヌケない駄作でガチへこみしたうえに、ビデオの隠し方が甘くてママンに見つかり「未成年がこんなものを所持するのは問題だ」とかで家族会議を開かれてしまった私の中学時代の血塗られたメモリーくらいのワンツーフィニッシュ。とにかくそれほどに危機的なんです。
顔見知りの集まる忘新年会では私の下戸っぷりは周りも承知してますから割と安全に切り抜けられるのですが、職場なんかでの春の宴会だと初対面の人も居るわけで「お酒ダメなんですね? でもコレなら飲みやすいからどうぞ」なんてチューハイなんぞを薦められても、私の前では如何なる酒も劇薬ですからマジでビッグなお世話でしかありません。
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相手が女性の場合は「う?ん、チューハイよりもキミのチューの方が欲しいな」と大爆笑必至のハイセンスギャグで事なきを得るんですが、ていうかセクハラなうえに正直スベッているので全然事なきを得てないんですが、相手が男性でしかも年長者だったりした場合が厄介です。「え? 酒が苦手? じゃあコッチのアルコールの薄い軽めの酒でもいかがかな?」と来た日には「薄いのは貴様の頭じゃい! このテッペンハゲ!」と思わざるを得ないんですが、おっさん達ってば私がいくら「お酒が飲めない」とアピールしても「お酒が少ししか飲めない」とか微妙にアレンジを加えて解釈してくるんですよね。
というわけで、今年の春の宴会でおっさんの猛攻をかわす切り抜け方としては駄作エロビデオを酒に喩えるという手法を展開していこうと思っています。世間には様々な性的嗜好があって、そのケのない人には全く理解できないプレイなんてのもあります。同様に皆が愛するお酒の魅力も私には理解できないのです。いや、飲み会とか宴に参加すること自体は大好きなんですけどね。
ただ面識のない相手、しかも偉い人に「飲めない酒、ヌケないエロの如し」なんて言ってしまうと「良い大人がこんな下品なことを言うのは問題だ」とかで社内会議を開かれてしまいそうで、血塗られたメモリーがまた一つ増える不安も拭えません。