お久しぶりです。皆さん如何お過ごしでしょうかさて唐突ですが、このところ更新が滞っていたこともあり初心に戻るという意味も込めて、今回はこのHPの管理人であるはじめ氏の人物像に迫ってみようと思います。
はじめ氏について改めて説明すると、皆さんの見ている『とあ芸』は、私ことミスターMがPC用ホームページ『CARESS』を管理する彼の依頼を受けて執筆しているものです。その彼の容姿や人柄について文章のみで説明するには私の文才では些か無理があるので、携帯からココを閲覧されている方には、是非一度CARESSの方も覗いてもらいたいのですが、とりあえずはここで「はじめ氏ってどんな人?」という皆さんの疑問に私なりに答えてみようと思います。
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まず容姿ですが、頭はツルツルです。丸坊主です。頭には毛がまったくありません。しかしながら頭頂部から視線を少し落とすと、顎のあたりにはリッパなヒゲを蓄えています。しかもドレッドです。パーマネントをあてています。つまり毛の生えている位置とその扱い方に関して言うならば、普通と上下が逆になっているということです。彼は夏はサーフィン、冬はスノボに明け暮れるスポーツマンです。それゆえに肌は年中真っ黒く焼けており、今夏、私が彼を見たときには日焼けで剥けた皮膚を周囲に撒き散らしていました。彼の身体には傷口のような激しい日焼け痕が点在し、そこからこぼれる皮膚や固形になった脂やフケのようなものの量の過剰さに恐怖を感じ、それらが私に及ぼす被害を考えると彼を車の助手席に乗せることを躊躇すらしました。それほどのスポーツマンである彼ゆえに、今年どこかで行われた世界的なスポーツの祭典で「チョー気持ちイイ!」と言ったとか言わないとか。さらに撮影の仕事等ではスポーツ感覚で「チョー気持ちイイ!」ことをしているとかしていないとか。そうです。北○康介をベースに加○鷹の質感(浅黒い色と気持ち悪さ)を取り入れたような顔つきとでも言いましょうか。つまりは小汚いのです。
そして彼はいまアメリカに留学しています。彼の目指している分野に関して私は疎いため詳しくはわかりませんが、どうやらデザイン系を学んでいるようです。
そこで私が思うのは、彼がアメリカに行った理由は一体何なのかということです。私は勉学のためだけにわざわざ外国に行く必要があるのかということを、彼に限らず日本人留学生の全てに問いたいのです。彼らの目指すものはアメリカでしか学べないのでしょうか。すでに日本で出来ることは全てやり尽くしたのでしょうか。仮に日本でも充分に学べるものだとしたら、海外に行く理由とは何でしょうか。海外で語学や文化を学び、見聞を広めようという目的があるのかもしれません。しかしながら私は思います。自分のキャリアに『海外留学経験アリ』と記すことにステータス感じてんじゃねーのか?アメリカ行きゃカッコイイとか思ってんじゃねーのか?ただ何となく楽しそうだとか旅行感覚で、ファッションとして消化してんじゃねーのか?…と。
軽く毒付きましたが、アメリカ。そしてファッション。彼の人物像を理解するうえでこの二つがキーワードになるのはまず間違いありません。
まずアメリカのファッションの象徴と言えば、そうです。ジーンズです。元々は作業着でしかなかったジーンズですが、現在は重要なファッションアイテムとして広く認知されています。多くの人に愛用されることで活躍の場を広げていったジーンズの歴史は、アメリカの開拓の歴史と重なります。軍手や作業用ヘルメット等と同じようにハードな仕事着として扱われていたモノが、オシャレな衣料として一躍スターダムにのし上がったのです。これは階級や身分を飛び越えて大成功をおさめるというアメリカンドリームそのものではありませんか。
そしてヴィンテージと呼ばれるレアジーンズは、現在非常に高価なものになっており、長い時間の酷使からくる傷みや色褪せが魅力となっています。インディゴで青く染められたジーンズの綿糸が削られたり切れたりすることでできる通称『タテ落ち』や、屈伸運動によってかかるジーンズへのストレスが腿のあたりに線状に現れる通称『ヒゲ』など……
もうおわかりですね。ヴィンテージジーンズで言うところのヒゲとは、即ちはじめ氏のアゴに生えているヒゲなのです。さらにジーンズの色落ちは彼の日焼けでくずれ落ちる皮膚を指します。そしてヴィンテージの醍醐味である汚れや解れ等のボロボロであることの持つ美しさは、幾日も風呂に入らないという彼のワイルドなこだわりと一致します。
はじめ氏とアメリカという一見何の接点もないように見える二つは、ジーンズという線で結ぶことが出来るのです。つまり彼は新しい自分の開拓のため、そしてアメリカンドリームを掴むために渡米したと言えます。
近年、ジーンズのユーズド加工は当たり前のものとなりました。ジーンズに敢えて穴をあけ、色を落とす等、中古の傷みを再現した新品がジーンズ量販店にも並んでおり、これらはダメージ加工やクラッシュ加工と呼ばれます。私が懸念するのは、ジーンズの持つアメリカンスピリッツを本当の意味で踏襲する彼が、アメリカで傷付きボロボロになってしまうことです。彼が自分の人生にまで敢えてダメージ加工やクラッシュ加工を施してしまう気がしてなりません。ジーンズの色だけでなく他の大切なものを落とし、傷をつけてしまうのもまた運命なのでしょうか。自らのエネルギーを惜しみなく燃やし続ける彼にとっては、コレクション性の高いジーンズすらも消耗品に過ぎないのかもしれません。
ところで先日、今年のベストジーニスト賞の発表がありましたが、その人選と受賞者のセンスに私は思わず鼻で笑ってしまいました。ジーンズとはハードでタフなウェアです。ボーン・トゥ・ビー・ワイルドなはじめ氏のためにあると言っても過言ではありません。ジーンズをただ穿くだけでなく、ジーンズのように生きる彼の前では、如何なるジーンズ愛好家も無力なのです。来年の受賞式では、ライ○ドアの堀○社長の横で、傷だらけの姿でガッツポーズを決めるはじめ氏を想像しながら、今回は以上としたいと思います。