いったい何を考えてるんだか。いやいや、北朝鮮のハナシですよ。今回のミサイル実験は日本や近隣諸国にとって迷惑っつうか脅威なのは勿論のこと、当の北朝鮮にとってもデメリット目白押しで利点が全く見えてこないんですわ。
いくら世界最強のキチガイことヒクソン・クレイジーな将軍様だってミサイルなんてぶっ放せば国際社会から村八分くらって益々不利な状況におかれることくらい予想できるはずですし、もともと行き詰まった国がさらに不利益を被ることを考慮してもなお発射に踏み出すことの意義なんてあるんでしょうか?
なんかジャーナリストだか評論家だかの偉い人が言うには諸外国への「牽制」らしいのですが、それなりの自衛組織をもつ周りの国がミサイルにビビって北朝鮮に対して譲歩しまくるとは考えにくく、実際は牽制の成果が得られなかったどころか丸っきり逆効果の結果となりました。もしミサイルで威嚇することで相手を及び腰にすることが狙いだったとすれば余りに成功の望みが薄く、リスクが大きすぎる手段だと言わざるを得ません。
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燃料入れてから発射まで数日かかっているらしいですからうっかり誤射とは考えにくく、やはり何らかの狙いがある誰かしらの意図で発射したとみるのが妥当でしょう。問題は「誰が」という点です。将軍様ならびに国家の上層部が気の触れた判断を下したのか、それとも組織の末端が上層部の言うことを聞かなくなったのか、跡継ぎ問題を抱えたまま将軍様が死んでしまい、秦の始皇帝や武田信玄のように死を隠したものの国家の統率を失ってしまったという可能性も無いとは言いきれません。どちらにしてもあの国はもう永くはなく、そして永くあってはならないのです。
北朝鮮は我が日本にとって間違いなく脅威ですが、例えば草食動物のガゼルがライオンに抱くような脅威とは多少意味合いが異なります。むしろライオンの群れにガゼルが単身突っ込んでくるような不可解さが恐ろしいのです。何を考えているかわからない狂人が一番怖い。話もわからずルールも通じずで手の施し様がありませんから。即時開戦とは言いませんが、ここは日本としても多少の犠牲をはらう覚悟を決めねばならないのではないでしょうか。そろそろ我が国が戦後一貫してきた反戦平和と九条堅持の限界が見えてきたような気がします。
と、言うより大戦への反省からスタートした日本の戦後の国策が悉く失敗だったのです。かつては北朝鮮を地上の楽園と判押ししたにも関わらず実際は凄惨な生き地獄であり、最近は人道支援と銘打って犯罪国家の延命を支援しかえって人道に反する結果となってしまったことに対して誰が責任をとるのでしょうか。
北朝鮮は国際社会のガンであり、その発生と増殖に加担したのは人道や国際協調、反戦平和といった美しい言葉に酔うばかりの戦後民主主義のぬるま湯に浸かってきた我々日本人でもあると思います。会話の出来ない相手に熱心に対話を呼びかけ、放っておけば勝手に潰れる国にわざわざヒトとカネとモノを寄越す明らかな失策なのです。人道支援とは何故成されるのか、それはかかる行為が人道的であり良いことだからです。国際協調とは何故成されるのか、それは平和と国益に繋がるからです。当たり前ですが。となると戦後民主主義体制下の日本は人道にも平和にも国益にも反した完全な悪の手先になり下がっていたのではないでしょうか。
対話と援助の外交によって我々は平和を享受してきましたが、この平和とは朝鮮国民の多くの人権と一部の日本国民の家族が犠牲になることで創られた平和なのです。北朝鮮との開戦はまだ時期尚早(つぅか日本は戦争できない)で、武力行使は出来るだけ避けるべきですが「衝突回避のために北朝鮮国民には死んでもらう!拉致被害者には泣いてもらう!それが平和か!そんな平和ならばいらん!」という気概を心の奥の奥に置いておくことを忘れてはなりません。
既にガンは取り返しのつかないほど進行してしまいました。将軍様の犯した大罪は今回の「ミサイル発射」以外にも例えば「人さらい」「核保有」「強制労働などの人権侵害」「大麻の密輸」「偽造紙幣の発行」はたまた「引田天功を激しくナンパ」「喜び組を組織して喜ぶ」「髪型がおもしろい」「正装がどう見てもラフな作業着」など様々な問題に及び、その枚挙に暇がありません。
経済援助のお返しがミサイルという常識知らずの獣を曲がりなりにも人間として扱い、中途半端に相手にしてきたこの五十年を我々は猛省すべし。朝鮮に挑戦すべし。コリアにコリァ~!と言うべし。
と、書いてるうちにヒートアップしてきたのでオチはダジャレでクールダウンです。