NY在住のよい子の皆さんお元気ですか?コチラ日本は夏真っ盛り!毎日毎日蒸し暑い日が続いています。まぁね、アツイと言えば街で見かけるラブラブなカップルどもですよ!恋人たちの愛の炎は夏の日差しのもと、暑く熱く燃え上がっているわけです。てなもんで、今回は男女交際についてです。
何だかドリフのコントにおける、いかりや長介の前置きみたいな書き出しになりましたが、私は以前から男女交際などという気持ちの悪い趣味に興じる輩に対して異論を投げかけまくっていました。と言うのも、そもそも男女が交際する決定的な意義が見いだせないためです。例えば結婚ならば、種の保存のために子孫を残すという目的が根本にあるわけで、友人との交際ならば、人生に刺激を与え、また仲間と徒党を組むことで個人の限界を超越した力を発揮できるわけですから双方とも非常に有意義な交際です。
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しかし、男女のお付き合いに関しては、このどちらにも当てはまりません。結婚を前提とした男女交際や、友達から恋人の関係に発展する男女交際というものもありますが、まず所謂友人関係と大きく違うのは、男女交際は必ずペアでなければならないことです。恋人が自分同等の交際を他の異性とも同時にしているとなると、これは男女交際におけるタブーとなります。恋人間においてこのような幅広い交際は許さざるもので、浮気として断罪されます。そして性交渉はあるものの、それが必ずしも種の保存を目的とするものではないという点も不可思議です。カップルの避妊は別段珍しいものではありませんし、中絶するカップルも少なからずいます。
つまり男女交際の目的とは、他者を独占する欲求と性的な欲求を満たすことでしかないのです。これを受けて私はこう考えます。
「それならエロ本とかでいいじゃない?」と。いや、むしろ
「エロ本とかがいいじゃない?」と。
男女交際に夢中になるとはつまり、男性で言えばエロ本にのめり込むこと、女性で言えばレディースコミックを読みふけることと同義なのです。エログッズを購入することで私物化し、性的衝動を満たすことこそが男女交際なわけですから、こうなると道ゆくカップルは自分のお気に入りのエロ本を手に持ったまま晒して街を練り歩くイタい人にしか見えません。例えば「アブない放課後」と題されたエロ本を持ったまま外でもうろつこうものなら、女子高生から軽蔑の視線を浴びることは間違いありませんし、「イケない団地妻」なんてタイトルの冠されたエロ本を手に近所の公園まで出掛ければ、のどかな公園の風景が忽ち警察による壮絶な逮捕劇の舞台となります。恋人とは3Dで再生できるアダルトDVDみたいなもんですから、カノジョだとかと腕を組んで公共の場をフラフラ歩いているような不埒者どもは社会にとって悪影響を及ぼすガンです。そんなヤツらに対して、私はモノホンのアダルトDVDを物陰から手裏剣のごとく投げつけ、その破廉恥に絡み合う腕を切断でもしてやろうかという気持ちになります。しかしDVDが勿体ないことと、全力で投げても腕なんか切断できそうにないこと、そしてそんなことをすれば物凄く怒られて、逆に私が社会のガンになりそうな気がすること等の理由で断念せざるを得ませんが。
「踊るで、しかし」を御覧の皆さんの中には、来たる夏休みを恋人という名の高性能エロ・ダッチと過ごす予定を立てている方も多いと思います。ダッチと花火に興じたり、ダッチとビーチに繰り出したり…。私も夏を有意義にエンジョイすべく、今夏は海水浴場へ赴くつもりです。真っ黒に日焼けして夏の男を目指します。えぇ、モチロンたった1人で。もし、海岸にうつ伏せになって寝転び、背面を焼こうとしているように見せかけて、実は地面に顔を伏せて泣いている人がいたら…。沖へと遠泳にチャレンジしているように見せかけて、実は入水自殺を謀っている人がいたら…。海岸にうちあげられた巨大クラゲのように見せかけて、実は完全に意識を喪失してグッタリとうずくまっている人がいたら…。それは間違いなく私です。
長くなりましたが、今回のこの寄稿により私から皆さんに訴えたいことは、「男女交際なんてしたことないのに無理して語ろうとしたけど案の定、失敗に終わったようなので、恋愛については次頁に掲載されているであろう『ラブ あんど ざ してぃー』を読んでイロイロと勉強してください。それと、もう謝ります。すみません。」ということです。