どーもどーも。電車男を目指しはじめたものの、日常で電車なんか滅多に乗らないことに気付いて早くも挫折した男として世間の話題をかっさらっているミスターMです。
こちら日本では、オタクがブームになっているみたいで、私の住む街にもメイド喫茶とかいう「萌え~」なお店ができましてですね。まぁ財布の中にリアルで60円しか入ってないのと、正直に言って軽くビビッているのとで、要するに金と度胸が足りないために私は噂の萌えスポットに行けず悶々とした日々を過ごしている次第です。
ところで私の友達に、オタク界のエリート的存在(つまり社会的にアレな存在)のE上くん…ってイニシャルにしてみたものの、あまり匿名性は守られていないようなので、まぁ思い切って、井上くんという虫けら同然の奴がいるんですが、彼の弁によると
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「知ってる?俺みたいなオタクってアメリカじゃモテるんだぜ。」
と、ニューヨーク在住の皆さんが見たら烈火のごとく怒り狂いそうな戯言をヌかすわけです。仮に百万歩くらい譲ってアメリカじゃモテるのが真実だとしても、ココは日本ですよ。
「知ってる?中世ヨーロッパじゃコショウが珍重されて、金と同じ価値があったんだぜ」
とホザきながらスーパーの調味料コーナーで買い占めたコショウを大事そうに金庫に貯め込んでセレブを気取るに等しいバカさ加減です。
オタクブームによって、世間のオタク=カッコ悪いというイメージが払拭されるのは大歓迎ですが、逆にオタク=カッコ良いという妙な偏見がまかり通って、井上くんみたいな根拠のない自信と自慢に満ち溢れたアレな人たちが社会に大繁殖するのも大変危険です。
目指すべきは、オタクであるということが一切の価値付随を持たないあらゆる偏見からの脱却です。例えばオタクであるか否かは、カッコ悪いか否かとほぼ同義であるのに対して、お茶が好きかコーヒーが好きか等はその嗜好以外を測る物差しにはなり得ません。お茶とコーヒーのどちらが好きだろうが、カッコ良い奴はカッコ良く、カッコ悪い奴はカッコ悪いのです。
つまりオタクであるということは幾多あるライフスタイルの内の一つでしかなく「オタクだから○○だ」という余計な色眼鏡のない世界が理想であり、そして私はオタクの中でもカッコ良いオタクとして理想社会を生きたいのです。
お洒落なバーでワイングラスを傾けながら、会話の節々にヘンな語尾とか記号を使ってオタク風に、なおかつカッコ良く恋愛とかについて語って女性を口説きたいのです。
「恋と愛の違い?ガンダムで言えばシャア・アズナブルとクワトロ・バジーナの違いみたいなものさ(爆)!!」
「お互いのキャラ特性を活かすため、一緒にパーティを組んで人生というダンジョンを進む冒険の船出しないかにゃ?」
「キタ―(゜∀゜)―!!きみに出会えたことは、RPGにおいて非常に限られた特定条件の下で極稀にしか入手できないレアアイテムを発見したかのような奇跡だにょ!」
みたいな感じですよ。えぇ。
すると女性の頬を一筋の涙がつたってですね、私はすかさず頭に巻いたオタク御用達アイテムであるバンダナを外し、それで女性の涙を優しく拭うのです。さらに着用しているこれまたオタクっぽい色の薄い袖なしGジャンの胸ポケットからソッと指輪を取り出して、女性の薬指にハメちゃったりしてごらんなさいよ。店を出て二人仲良く腕を組みながら歩き出すその後ろ姿ですが、私の背中にはオタクとして当然のごとくムダにデカいリュックです。そして二人はそのまま街のネオンの中に吸い込まれていくのです。こうしてオタクと美女の新たな恋の物語が始まること間違いナシです。
で、皆さんどうなんですか?変態的生命体の井上くんの話によれば、アメリカではこんな展開が恋の必勝パターンとのことですがマジですか?ニューヨークはカオスとジャンクの渦が巻き起こる何でもアリなトコらしいですから、皆さんの返答しだいでは私も夢の実現に向けてニューヨークへ移住することも本格的に検討する勢いです。
つぅわけでニューヨークでの新生活に備えて今から貯金せねば!とりあえず手持ちの現金は………萎え~。60円しかないにょん(死)。。。