mixiって知ってますか?会員制のコミュニティサイトなんですけど、まぁソーシャルネットとかいうヤツですね。自分の写真を載せたり、自己紹介を書いたり、サイト内のメン バーと共通の話題で盛り上がったり出来るネットサービスです。実はこの「とある芸人のつぶやき」ですが、基本的に私がmixi内の自分のページに日記を書き、それを管理人はじめ氏が編集して当サイトに掲載しているんです。以下は、そんなmixiで私と仲良くして下さっている方や、私のページを訪れていただいた方に対する日記です。
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今日お話するのは、そのmixiで私のページトップに燦然と君臨している例の写真についてです。
オリジナルTで自分をアピールしつつ、そのぶんオシャレを犠牲にしてる恥ずかしいアレですよ。
学校指定の体操服よろしく胸にデカデカと名前が書いてあるイタいアレですよ。
余計な装飾を廃し、シンプルに徹しすぎたために、デザイン性も面白味も何もなく完全にスベッているアレですよ。
今の写真にする前は、上着を脱ぎ散らかして上半身を剥き出しにしたセクスィかつエモーショナルな写真だったのですが、PCの画面越しに蒸さ苦しいヘンなニオイがしてきそうな気がするということと、足跡を見るとゲイの方々が度々私のもとを訪れていて、彼らに誤解を与えてしまっているのかもしれないという理由から、トップの写真は着衣を余儀なくされたわけです。
断っておきたいのは、ゲイの方の嗜好についてはどうこう言うつもりはありません。ゲイ、ノンケに限らず、何歳だろうが何派だろうが何星人だろうが、私のもとへいらしてくださることは大変に有り難いのです。しかし相手方に誤解を与えてしまうのは申し訳ないことだと。
私もよく経験するのですが、例えば車で信号待ちなんかしてるときに、美脚丸出しフェロモン全開の女子高生のチャリが私の車を追い抜いてったりするじゃないですか。だんだんその後ろ姿は小さくなっていくんですけど、私の……その…何と言いますか…胸の鼓動は反比例するように大きくなるわけです。繰り返しますが大きくなるのは胸の鼓動、つまり上半身であり下半身とは全く関係ありません。で、信号が青に変わると同時に、アクセルペダルに全体重を乗せて踏み込むわけです。フルアクセルで加速していき、女子高生とすれ違い様に彼女の前方からの容貌を確認です。トップスピードのなかでのわき見運転ですから、こちらも命を賭しているわけですが、悲しすぎることに、そこで得たものが命を懸けた代償に見合わなかったりすることが多々あるんですね。具体的に言うと、化粧の範囲を逸脱した落書きを顔に施していたり、くわえタバコでオッサンみたいな顔をしてたり。まぁその、あまりストレートに言うのは憚られるので、ちょっと無理なんですけど、要は『ぶ』ではじまって『す』で終わる2文字のアレです。
長くなりましたが、期待だけさせといて、それを裏切られた方からすれば泣きたいくらいの気持ちになるんです。運転中にそんな目に遭おうものなら、もう死へのドライブまっしぐらです。目的地は地獄です。半裸の私の写真を見てトキメキをおぼえてしまった方々に同じ思いを味わわせてしまってはいけないと強く思った次第です。
そんな理由もあり、そして今ドキはペットの洋服なんかもあるらしく、動物でも服を着ているということもあり、やはり着衣は人としてのマナーだということに人間に生まれて四半世紀経ってやっと気付いたわけで、新たに節度ある写真を撮るに至ったのです。
折角ですから、これを機にオリジナルTシャツでも作ろうなどと止せばいいのに余計なことを思い立ちまして、切り抜いた厚紙の上から塗料スプレーを塗りたくるという匠の業を駆使しつつ、苦節15分の末に見事なまでの作品が完成です。
写真ではわからないと思いますが、完成した作品を間近でよく見ると自然な歪みと不均一な色ムラが表現されていて、そこらへんに売ってあるような機械によるプリントにはない人間の温もりみたいなものを感じます。さらに完成後のTシャツの肩の部分をつまみ、掲げて悦に浸りながら見てみたところ、指先に塗料が付着していたらしく両肩部分にうっすらと青の指紋が…。慌てて擦り落とそうとすると、指紋がランダムな線となって背中の方に伸びていきました。自然のままに無意識に美を追求しているあたり、さすがはこの私です。もともとのTシャツが要らないボロ切れであったことも相俟って、ナチュラルな風合いを更に際立たせる結果になったわけです。こうなるともう自分の才能が恐ろしすぎます。
いや、別にぜんぜん失敗なんてしていませんよ?確かに完成直後の私は大粒の涙をこぼしていましたが、それは満足感と達成感からくる涙であって、作品のあまりの貧相さにコレなら死んだ方がいいような気がしたわけでは絶対にありません。私の手掛けた傑作は、もう家宝を飛び越えて国宝認定間違いナシですから。その証拠にこのTシャツを着て外に出たことなんて撮影時の一回しかありません。やはり貴重ですから。さらに泥棒に盗まれないように物置の奥の奥、誰の手も届かないところにちゃんと保管してあります。いったい何処にあるのか自分でもよくわからないほどの完璧なセキュリティーです。
でね?話は変わりますが私は現在、ある女性と同居しているんです。日頃は女性と縁がないだとか嘯いているくせに実はちゃっかり女性と一緒に暮らしているわけですね。モテないやろーどもが私に嫉妬するのもわかりますが、こればっかりはしょーがない。私を恨むより神を恨んでいただきたい。まぁ彼女とはかなり長い付き合いになるんですが、先日こんなコトを言われたんです。
「M!そこにあったボロくてワケのわからないTシャツ捨てたわよ!」
「エ〜!そりゃないよママ〜!」
もうね、はやく家を出たいです。
そしてこのトシになって親にエロ本が見つかる級の辱めを喰らうとは。