さよならSanta Barbara
もうすぐこの街をはなれることになりそうです。
カウンセラーに見捨てられたOPT(こちらで働けるビザのようなもの)も自らの力でアプライしてみましたが、アメリカ政府の手により、はかなくも私の期待、そして$180とともに散っていきました。
もうこの青い海と青い空に出会えないと思うと悲しくて。
来月、この地を離れます。
思い返せば短い3年間でした。
まったく英語を話せなかったあの頃、僕はこの街にやってきました。おんぼろカローラに荷物を乗せて、海と山しかないこの街にやってきました。
あの頃は一刻も早くこの街を出たくて仕方なかった。
そして今、僕はこの街を離れたくない。
今日、バイトの帰り、いつもの道をバイクで帰りました。
いつもの道、そこには沢山の思い出がありました。
サーフボードを積んで海へ向かった道。雨の中、バイクで学校へ向かった道。初めてこの街に来た時に迷子になって通った道。3年間の記憶そのままにその道がそこにありました。
濃すぎたこの3年。早すぎたこの3年。その3年のすべてがこの街に閉じています。
日本に帰ってやっていけるのだろうか、またあの東京の生活をやっていけるのだろうか、
今は不安しかありません。
もしこの街を離れるというならば、強制帰国という形ではなく、自分の足でこの街を出たかった。
新たな出会いの喜びをもたらすための悲しみなのか。
そんな歌の1フレームがあります。
この街で出会った人たち。彼らとの別れを経て僕は大きくなっていくのだろうか?
何年か経ってこの街を訪れる僕は何歳になったのかな?そしてこの街を見て何を思い出すんだろう?
サンタバーバラの夏が終わり、僕はサンタバーバラを離れます。
ありがとう。
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