あ、そうだ屋久島へ行こう。目指せ縄文杉
ビザ申請に時間がかかり、4月中旬にはアメリカに戻っている予定だったのですが、飛行機のフライトをのばしてのばしていつの間にかゴールデンウィークに突入!約8年ぶりのゴールデンウィークなのですが、福岡にいる30歳の同級生達は家族を持ち、仕事があり、働き盛りのこの年のゴールデンウィークに遊んでくれる人などだれもいない現実。
そうだ、屋久島へ行こう!
と思いたったのは2日前。どうやら福岡 – 屋久島の飛行機便が最近できたらしいのですが、飛行機で屋久島に飛んで、安宿に泊まるってのは風情がなくないですか?
というわけでバスで福岡から鹿児島までのチケットを前日に予約。あとは流れに身を任せることにしました。
2011年4月29日
前日、仕事後に友達と飯を食い、話し込んでいたら午前2時に。バスの時刻は6:30発。急いで帰宅し、準備。アメリカであれだけ揃えたキャンプ道具は日本にはなく、高校生のころに使っていたデイバックにTシャツ、パンツを詰め込み、父親から借りた登山靴を履き出発。
6:30福岡発 – 10:10鹿児島港到着。
早速屋久島行きの船のカウンターへ。
私「10:20発の船は空いてますか?」
カウンターの人「満席です。ちなみに今日の便はすべて満席となります。」
私「!!」
やはり、日本のゴールデンウィーク。何の予約もナシに屋久島へ向かおうとするのは甘かった。。。
カウンターの人「それではキャンセル待ちなさいますか?」
私「ではお願いします。」
カウンターの人「あ!今、ちょうどキャンセルがでました。すぐに乗船できますか?」
私「是非!」
突然の奇跡。夜までキャンセル待ちの覚悟を決めた瞬間の出来事。
約2時間の船旅、そしてなんとなく屋久島へ上陸
早速、案内所へ行き、今日の宿、そして明日の宿を予約。さすがゴールデンウィークだけあってなかなか宿も空いていないみたい。
明日は縄文杉を見に行きたいことを告げると、弁当の予約、バスの券購入、などいろいろと親切に教えていただいた。
できたて屋で明日の朝弁、昼弁を予約。
向かいの「かるがも」にて名産のとび魚をいただく。
ふらっとよったお店においてあったボンカレー。パッケージが古い!なんでも沖縄の方ではこのパッケージがデフォルトだそうです。
宿で知り合った富山からこられた方と安房の町を闊歩。とくになにもない町。きれいで、静かで。そんな町をひたすら歩いて宿にもどると、昨日の徹夜のせいか、早速就寝。
気がつけば夜。この日は同じ部屋の方々とビールを飲みながらいろいろな話をしました。
2011年4月30日
午前4:30起床。
荷物をまとめ、弁当をピックしバス停へ。
安房から屋久杉自然館へむかい、そこからバスを乗り継いで荒川登山口へ。朝弁を食らう。
登山スタート。ひたすらトロッコ道を歩む。
途中、気がついたのだが、登山者の皆さんはちゃんとした登山ウェアーを装備している。ジーパンにTシャツにダウンなんていうナメた格好の人間は自分だけだった。
ちなみにジーパンでの登山はかなりつらい。さらにダウンなんてものは体の発熱を維持し、風を通さない。もう体は汗だく、しかし、Tシャツになると寒いっていう最悪の装備での登山。父親からかりた登山シューズもサイズがあわず、かなりつらいハイキングとなりました。
ゴールデンウィークということで人の数がすごい。ただ、屋久島ならではの雰囲気でしょうか、歩いててとても気持ちがいいです。
ウィルソン株。見上げるとハートの形になるということだったんですが、自分は勘違いして、上の写真の上部にある穴がハートだと思ってました。
実際はこのように見る場所によってハートになるみたいです。これは宿の人からもらった写真です。
このウィルソン株あたりから道が険しくなってきます。険しくなってくるといっても、結構、階段などをつくり舗装されているので、年寄りの方でも体力があれば十分登れます。
で、縄文杉に到着!
うーん。。。
イマイチかな。。
もしかして、コッチの方がすごいかな。。
この縄文杉を見て帰る往復のコースで約10時間という話ですが、ここまで3時間半で到着。かなりなハイペースできたのも、戻りの途中の道をまがれば白谷雲水峡(もののけ姫の森)に行けるんですね。
ここは宮崎駿「もののけ姫」のモデルになったといわれる場所で 屋久島の森の中でも、もっとも表情が豊かで美しい場所のひとつです。 とのこと。
というわけで、どのくらい時間がかかるかも分からないので、昼飯も食わずに出発。
この日はバス停で知り合った方といっしょに登っていたんですが、女性なのに、かなり早い。山登りは普段やらないとの話だったのですが、着いていくのに必至。
白谷雲水峡への道はまたひとつ峠をこえなくてはならず、しかも舗装されてない+飯食ってない+小雨ふってきたで、結構限界ヨロシクです。途中で食べた塩クッキーは生まれてこんなにうまいクッキーをはじめて食べた!ってほどうまかったです。
白谷雲水峡
ちょうど小雨がふった後だったため、森の湿気と緑一面のコケが神秘的な雰囲気を漂わせていました。
縄文杉に行くならここへ行った方がいいかもしれません。
ここでやっと昼飯。うますぎた。
そして荒川登山口へむけてまたトロッコ道へ。
結局午後5:00すぎに登山口へ戻りついきました。ということはだいたい約11時間歩きっぱなし。車社会に慣れきったこの足はもうだめです。
また登山口から屋久杉自然館へもどったのですが、そこからのバスはもうないとのこと。今日の相方と相談し、まぁ、宿まで近いし歩くかと。
途中に寄ったお土産屋で見つけた
トロッコ道Tシャツ。
そのお店の方は東京から遊びにきて、そのまま屋久島に居ついたそうです。そんな人の気持ちも理解できてしまうくらい、とてもすてきな場所です。
ちなみにTシャツを購入し、そんな話をしてると、宿まで送ってあげるよ。と店を閉め、車で宿まで送っていただきました。なんていい人!?
今日の夜は居酒屋 風来り(ブラリ)で屋久島のウマイモンと屋久島の焼酎にやられました。ここでは宿の人と日本の医学のあり方についてあつく語るっていうよくわからない夜となりました。
2011年5月1日
船が朝の便しかとれず、起きてそのまま鹿児島へ。
鹿児島から撮った桜島。
鹿児島にて時間があったので、黒豚のとんかつをいただきました。次の日、食べた博多駅のてっ平の方がいくぶんうまかったのは忘れよう。
屋久島はまた必ず遊びに行きたい場所。もっと沢山のんびりしたい。これからウミガメの産卵のシーズン。沢山の場所でボランティアを募集していたので、みなさん、参加してはどうでしょうか?
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